オンブバッタの生態

オンブバッタ

生息地

日本全土・朝鮮半島・中国・台湾

体長

オス25mm
メス42mm

特徴

バッタとしては小型の部類に入ります。メスの方が大きく、体つきもずんぐりしています。

頭部はショウリョウバッタのように前方に尖り、先端付近に触角と複眼が並んでついています。体の断面は三角形に近く、複眼・前胸部・後脚腿節にかけての白い線で背面と腹面が分かれます。

成虫の翅は前後とも先端が尖っています。また、前翅の陰に隠れた後翅は透明だが、基部が黄色みを帯びる。翅は長いが飛ぶことはなく、後脚での跳躍や歩行によって移動します。飛翔可能な長翅型が現れることもあり、灯火に良く集まっています。

体色は緑色と淡褐色の二通りがありますが、淡褐色系ではたまにピンク色に近い個体も見かけられます。体表は側面の白線以外ほぼ同一色で、特に目立つ模様はありません。

生態

九州以北では、翅がない幼虫が5月頃から出現し、成虫へは8月-11月頃に成長します。

バッタ類の多くは日当たりのよい草原に生息し、イネ科やカヤツリグサ科の植物を食べますが、オンブバッタはクズ、カナムグラ、カラムシなど葉の広い植物を食べます。このため草原に加えてこれらの植物が多い半日陰の林縁も生息域となり、同様の食性をもつツチイナゴと同所的に見られることも多いです。また他のバッタ類が全くいないような都市部でも、緑地帯、空き地、庭園、花壇、家庭菜園などに生息します。このような環境では花卉や野菜の葉を食べて害を与えることもあります。

園芸植物では特にキク科、シソ科、ヒユ科、タデ科、ナス科、ヒルガオ科が良く狙われます。何故かマメ科植物の優先度は下がります(全く食べなくなるわけではない)。

オンブバッタの成虫では、メスの背中にオスが乗る姿がよく観察されます。この状態はバッタ類の交尾の際に観察されますが、他のバッタ類が速やかに離れるのに対し、オンブバッタは交尾時以外でもオスがメスの背中に乗り続けるため、「おんぶ」状態がよく観察されます。単独行動中のオスがメスを奪おうとしておんぶしているオスと喧嘩になることもあります。