マダニの生態

マダニ

生息地

世界各地

体長

特徴

ダニはハーラー器官と呼ばれる感覚器を持ち、これらによって哺乳類から発せられる二酸化炭素の匂いや体温、体臭、物理的振動などに反応して、草の上などから生物の上に飛び降り吸血行為を行います。その吸血行為によって、体は大きく膨れあがります。

マダニの吸血は吸血昆虫のそれとはまったく異なります。吸血昆虫の吸血は「刺す」ことによります。つまり、口吻が針状であり、これを血管に直接刺し入れることで吸血を行います。対してマダニの吸血は「噛む」ことによります。マダニの口器は鋏のような形状をしており、これにより皮膚を切り裂きます。さらに、口下片と呼ばれるギザギザの歯を刺し入れて、宿主と連結し、皮下に形成された血液プールから血液を摂取します。
この時、マダニは口下片から様々な生理的効果のある因子を含む唾液を宿主体内に分泌し、吸血を維持しています。
このような吸血方式の違いのためマダニの吸血時間は極めて長く、雌成虫の場合は6~10日に達します。この間に約1mlに及ぶ大量の血液を吸血することができます。

マダニ科のダニは長期の活動停止期を持つことが知られています。例として日本に広く分布しているフタトゲチマダニをあげます。フタトゲチマダニの幼虫は夏から秋にかけて活動が見られるますが、次の発育段階に当たる若虫は春から夏に活動し、秋以降に活動が見られません。また、成虫は夏に活動のピークを持ち、秋以降はみられません。幼虫が秋まで活動しているのに、秋以降に若虫の活動が認められず、また若虫が春から夏にかけて活動しているのに、成虫が秋以降にみられないのは不自然であり、各発育段階において秋から春にかけて活動が停止しています。
これはマダニが発育段階の間に休眠をとることから説明されます。吸血を行ったダニは脱皮を経て次の発育段階へ進みますが、この時に長期の休眠を行うのです。休眠行動はマダニ科のダニでも種によって、時期や期間、さらには休眠の有無が異なることが知られます。この休眠行動は日長の変化により支配されると考えられており、発育に適した時期と吸血行動の同調や、高温や低温に対する抵抗性の獲得に役立っていると考えられています。

予防策

できるだけ草むらに入らない、長袖長ズボンを着用、山では草に直接座らない、虫除けスプレーを使用する、帰宅後すぐ着替え入浴するなどが望ましいです。

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