紙魚(シミ)の生態

紙魚(シミ)

特徴

シミ目は昆虫としては原始的な無変態であり、卵から孵化した幼虫は成虫とほぼ同じ形で、蛹などの段階を経ずに、そのまま脱皮を繰り返し成虫となります。脱皮によって変化するのは大きさだけで、形態の変化はほとんど見られません。しかも、成虫になっても絶えず成長し続けるので、一生脱皮し続けます。

体はやや偏平で、細長い涙滴形をしています。頭には長い触角が伸びています。胸部から腹部にかけては、滑らかにつながっています。腹部には各体節に1対の腹毛があります。これは腹部体節の付属肢の痕跡と考えられていて、この類の原始的特徴と見られます。腹部の末端には一対の尾毛と、一本の尾糸という細長い突起があります。体表面には鱗片が一面に並んでいます。この鱗粉は翅が進化する以前の形態をとどめているといえます(実際に、シミ目の昆虫は総て翅を有していません)。

動きが速く、くねるように走るため「魚」の字を充てられています。

7-8年生き、昆虫としては比較的寿命が長い。

屋内で紙や乾物を食うのが有名ですが、野外でも樹皮下などに生息するものや、アリの巣に入るものもいます。

人家に生息するものは、障子や本、和紙の表面を舐めるように食害します。ただし、書物の中を縦横に食い荒らす細長いトンネル状の穴はシバンムシによる食害です。

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