カメムシの生態

カメムシ

特徴

カメムシの名で呼ばれる昆虫にはいくつもの科があります。カメムシ科にはナガメ、アオクサカメムシなどが含まれています。

頭は先端が尖った三角形、前胸は左右に張り、翅に覆われた胴体は後ろすぼみになっているので、全体はおおよそ五角形の底を引き伸ばしたような形になります。

頭部は三角で、細長い触角があります。複眼は頭部の基部の左右に突き出ています。前胸は左右に張りだし、肩のように角をもつものが多い。そこから後方の胴体は翅に覆われます。前翅は基部側の半ばまでは固く厚くなり、先だけが膜状になります。この膜状の部分だけを左右を重ねるように、胴体の背面に折り重ねて畳みます。左右の翅の基部の間は、背中が三角に見えていて、この部分は厚くなって、小楯板(しょうじゅんばん)と呼ばれます。後翅は、前翅の下に折り込まれます。

口器はストローのような形で、頭の下側に折り込まれています。脚は三対、これといった特徴のない歩脚型のものが多い。ヘリカメ類には、後脚が太くて刺があったりといった発達が雄に見られる場合があります。

カメムシの卵は円筒形で、上端が丸い蓋になり、片端に蝶番があるものが多い。孵化の時は、この蓋を押し開けるようにして、幼虫が出てきます。幼虫は成虫とほぼ同じ形ですが、模様が異なります。蛹を経過せずに羽化する、いわゆる不完全変態です。

カメムシの臭い成分

カメムシは、胸部第三節である後胸の、腹面にある臭腺から悪臭を伴う分泌液を飛散させます。この液にはアルデヒド・エステル・酢酸・炭化水素が含まれ、臭いの主成分はヘキサナールやトランス-2-ヘキセナールです。敵の攻撃など、外部からの刺激を受けると分泌され、捕食者に対しての防御であると考えられています。

群れでいるカメムシの場合、1匹が臭いを発すると、たちまちのうちに周辺一帯のカメムシが逃げ出す現象が見られます。高濃度のカメムシの臭いは、仲間に対しては警報の役割を果たしています。一方で、群れを作るカメムシの場合は、低濃度の臭いを集合フェロモンとして利用することが知られています。

カメムシの分泌液は、彼ら自身にとっても化学的に有害です。このため、カメムシの体表は、飛散させた液が自分の体にしみこまないように厚いセメント層で保護されています。また、瓶の中にカメムシを入れ、つついて臭いを出させたあと、蓋を閉めておくと、死んでしまうことがあります。

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