ヒメハルゼミ
生息地
西日本各地
体長
オス24-28mm
メス21-25mm
特徴
照葉樹林に生息し、集団で「合唱」することが知られています。他のセミは、生息分布域が面であるのに対し、ヒメハルゼミは飛翔能力が短く、生活圏を広げようとしない性格に加え、生息条件が限られた貴重なセミです。
ハルゼミと同じくらいの大きさで、外見も名のとおりハルゼミに似るが、ハルゼミより体色が淡く、褐色がかっています。前翅の翅脈上に2つの斑点があり、さらにオスの腹部には小さな突起が左右に突き出ています。頭部の幅が広く、細長い体をしています。オスの腹部は共鳴室が発達してほとんど空洞となっており、外観も細長ですが、メスは腹部が短く、腹部の先端に細い産卵管が突出しています。
成虫が発生するのは6月下旬から8月上旬頃までで、他のセミより一足早く、短期集中で発生します。
オスの鳴き声はアブラゼミに強弱をつけたようで、「ギーオ、ギーオ…」「ウイーン、ウイーン…」などと表現されます。