シロスジカミキリの生態

シロスジカミキリ

生息地

インド東部、朝鮮半島、日本

体長

5cm前後

特徴

体は光沢のない灰褐色で、前翅には黄色の斑紋や短いすじ模様が並び、前胸の背中側にも2つの縦長の斑点があります。ただし、これらの模様は死ぬと白色になり、和名もこれらの「白いすじ模様」に由来します。また、体側には複眼のすぐ後ろから尾部まで太い白帯模様が走っていますが、これは上からは判りにくいです。触角の長さは体長の1倍-1.5倍ほどで、オスの方が触角が長いです。

生態

平地-低山地の落葉広葉樹林に生息します。

幼虫はクリ、クヌギ、ナラなど、ブナ科樹木の生木の材部を食害します。成虫とも同様の樹種に依存して生活し、樹皮や芽を後食します。人為的に植樹されたクリ畑にもよくみられます。

成虫は夏期に出現します。主として夜行性です。日没から夜明け前にかけて、後食、生殖、飛翔といった行動を行います。灯火にも飛来します。日中は木の梢や木の周囲の茂みなどにひそみますが、日がかげっている時や森林内では明るい時間帯でも飛翔していることがあります。

交尾が終わったメスは生木の幹の低い所にやってきて、木の皮をかじって円形の穴をあけて産卵します。メスは横に移動しながら次々と産卵するので、木の幹には産卵痕が輪状に残ります。それらの産卵部位では師管や道管も損傷するので、樹皮が再生してもささくれ立ったような状態になったり、こぶ状に肥大したりします。

孵化した幼虫は樹皮下に食いこんで材部を食べます。幼虫が材部を掘り進むとトンネルができ、木の強度が弱くなって折れやすくなります。殊にシロスジカミキリは大型になるうえ、3年-4年かけて成長するので木へのダメージも大きいです。強風などでクリやコナラの太い木が根元から折れてしまうことがありますが、これも材部がシロスジカミキリに食い荒らされたことによるものが多いです。

充分に成長した幼虫は幹の中で蛹になり、羽化した成虫は木の幹に直径2cm-3cmほどの円形の穴を開けて外に姿を現します。

ブナ科樹木を食い荒らすのでクリ畑などでは重要な害虫ですが、雑木林の新陳代謝を促す一面もあります。また、成虫の脱出痕や産卵痕からは樹液が染み出すので、カブトムシクワガタムシ類をはじめとした昆虫類が多数集まります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする