コーカサスオオカブトの生態

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コーカサスオオカブト

生息地

スマトラ島・ジャワ島・マレー半島・インドシナ半島

体長

60~120mm前後

特徴

小型個体でも日本のカブトムシ並です。最大級個体は130mmを越えます。頭部と前胸部は黒色、中胸部、後胸部、腹部、脚の腿節および前翅は暗赤褐色から黒褐色です。前翅は青銅色、緑銅色、紫銅色、赤銅色などの金属光沢を帯びています。大型カブトムシの中では脚の符節が脆く取れやすいです。

頭部に1本、前胸背板に2本の計3本の角を備えることから、英語ではスリーホーンビートル(Three Hornd Beetle)と呼ばれます。また、大型個体では前胸の中央前端近くにさらにもう1本短い角状の突起を備えています。同種や他種と闘争する際には、この3本の角と併用して大きく鋭い爪を備えた長い脚を巧みに使い、長い胸角と頭角で相手を挟みこみ、強大な力で木から引き剥がして放り投げます。鋭い爪を持つ長い前脚は、人の手や服に乗せると引き離すことが困難なため注意が必要です。また前胸背板後縁が鋭利な刃物状になっており、ここと前翅の間に不用意に指を入れると閉じ合わされた際に挟まれ、皮膚を切られて出血を伴う怪我をすることがあります。

本種の特徴として、まず第一に闘争心が強いことが挙げられます。本種の凶暴さはヘラクレスオオカブトやゾウカブトといった他の大型種と比較しても際立っていて、その攻撃の矛先は同種や他種昆虫との闘争だけでなく、交尾相手(もしくはそれを拒否した)の雌にも向けられることが知られています。また相手を負かすだけでなく、死骸となったそれをバラバラにするといった一種猟奇的な行動をとる場合もあります。いわゆる肉食性昆虫が捕食する以外にこうした行動をとる種は極めて稀です。また雄だけでなく雌も同様に気が荒いため、雄雌ともに成虫の多頭飼いは本種では厳禁です。なお成虫にとどまらず幼虫すら好戦的であり、その大顎は噛む力も強いです。噛まれた際には痛みを伴い、場合によっては出血することもあります。

生態

夜行性で主にジャングルに生えるロタン(籐)に集まり、成長点や幹を傷つけて樹液を吸います。サトウヤシ(Arenga pinnata)にも集まる他、栽培されたコーヒーノキやマメ科の木に多数集まっていた例も報告されています。天候や栄養状況によっては昼間に活動する個体もあります。活発に飛翔し灯火によく飛来しています。採集される個体は主に灯火に飛来したものです。これはジャングルの内部が危険かつ苦労を伴い、食樹に集まっているのを見つけるのが困難なためです。ジャングルの腐倒木やその下の土に産卵することが知られており、幼虫は朽木や腐葉土を食べます。自然下において成虫になるまでの期間は約2年と考えられています。

野生下での成虫の寿命は不明な点が多いです。これは前述のとおり、生態調査があまり進んでいないことに所以します。ただし、飼育下では長くておよそ半年程度、学術的に確認がとれた例でおよそ4ヵ月程なので、自然下においてはおよそ2~3か月前後と推測されています。また、羽化から活動開始後2ヵ月程度経た個体には急速な老化現象が見られます。顕著な現象としては、各脚の付節をはじめとする付属肢が次々に壊死欠落していきます。このような状態となった個体は、闘争も樹上歩行も不可能であり、野生下であれば実質的に寿命と考えられます。

コーカサスオオカブトの飼育方法

ヘラクレスオオカブトに比べ、寿命や温度などの関係により、やや飼育が難しいとされます。元の生息地は赤道付近ですが、標高の高い涼しい森林に生息するため暑さには弱く、大体15℃~20℃前後が適温とされています。故にクーラー等の温度管理無しで日本の夏を越すのは厳しいです。しかし放虫することは厳禁です。

本種は気が荒く同種を殺める事態が多発するため、雄はもちろん、雌も単頭飼いが基本です。また交尾の際にも万全の注意が必要です。大型の雄が暴れることで発生する事故を防止するために、敢えて角の小さい小型の雄を交尾相手として使用する方法もあります。

幼虫は基本的に専門店等で販売しているカブトムシ用マットで飼育できます。なお卵のままで取り出すと孵化に結びつかないことが多いです。ちなみに飼育下においては、体は大きいものの角が発達しない(短角型)成虫になることが多く、様々な方法が試みられています。

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